介護職|書類選考に通りやすい職務経歴書
【介護職の職務経歴書】書き方や例文
<介護職の書類選考で見られること>
介護業界は比較的求人数が多いため、転職自体はそれほど難しくありません。とはいえ、きちんと選考があるため誰でも簡単に転職できるわけではありません。採用の第一関門である書類選考を通過するためには、「この人に会ってみたい」「良さそうな人材だ」と思われる書類を提出する必要があります。
一般的に書類選考では、履歴書と職務経歴書の提出を求められます。履歴書は学歴や職歴、資格、志望動機などの基本情報がメインとなり、細かい職歴やスキル、経験値などは職務経歴書に記載します。
介護職の履歴書についてさらに詳しくチェック!
履歴書は書く内容が決まっているため、大きなミスがない限り他の応募者との差は付きにくいでしょう。そのため、書類選考の通過率を高めるためには、職務経歴書をしっかりと作成することが大切です。中途採用では即戦力となるスキルを持っているかどうかも判断基準になるため、採用担当者が入社後の活躍イメージができるように、業務内容や実績を可能な限り具体的に書きましょう。
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介護職の職務経歴書の書き方ポイント①自分に合ったフォーマットで作成
編年式:履歴書の職歴欄と同じように、時系列順に経歴・業務内容をまとめる形式。履歴書と照らし合わせながら経歴を確認しやすい。職務経験が短い人や一般的な職務経歴を持つ人におすすめ。
キャリア式:時系列ではなく経験した業務や職種ごとにまとめる形式。実績やキャリアをアピールしやすい。転職回数が多い人や、介護福祉士→ケアマネジャーなどステップアップしてきた人におすすめ。
自分の経歴やアピールしたいポイントに合わせて、どちらのフォーマットが適しているのかを考え選択しましょう。
介護職の職務経歴書の書き方ポイント②経歴や業務内容は具体的に
職務詳細では、勤務先社名(正式名称)、業種、職種、勤務期間、役職、雇用形態などを洩れなく記入してください。同じ職場で異動があった場合はその時期やそれぞれの業務内容も書きます。
業務内容では、自分が担当した業務について「〇〇人が利用する施設で、自立~要介護度5の方に対し、食事介助、入浴介助、排泄介助を行った」というように、具体的にまとめます。「たくさん」「さまざま」という表現は仕事のイメージがつきにくいので避けましょう。
介護職の職務経歴書の書き方ポイント③自己PR
<例文>
「介護職員として入居者100人の施設に3年間勤務し、食事介助や排泄介助など生活支援全般を経験しました。慣れないうちは業務をミスなくこなすことで精一杯でしたが、経験を積むことで利用者とのコミュニケーションを楽しめるようになり、些細な変化まで気付けるようになりました。この経験を活かし、業務を正確に進めることはもちろん、利用者や他のスタッフが安心して過ごせるように、コミュニケーションやホスピタリー精神を大切にしながら仕事に取り組みたいと思います。」
また、介護職未経験の場合は、前職で身に付けたスキルや強みなどを介護の仕事に結び付けると良いでしょう。
介護職の職務経歴書の書き方ポイント④志望動機
志望動機は、まず前職で芽生えた思いを元に「こんな仕事をしたい」「こんなことを実現したい」という願望を書いてください。そして、その願望を達成するためにこの会社に入りたいとまとめましょう。
<例文>
「5年間、ホームヘルパーとして利用者の入浴介助や食事介助、家事の代行などの生活支援を行ってきました。利用者の生活に密着しながらの介護業務は大変やりがいのあるものでしたが、もっと専門的な知識や技術を身に付けたいと思うようになりました。貴社はスタッフ数が多くスキルアップできる環境が整っていると存じています。他のスタッフとの関わりや研修を通して、より高度な介護スキルを身に付けたいと考えたため入社を志望します。」
介護職の職務経歴書の書き方ポイント⑤保有資格
職務経歴書に保有資格を書くときは、履歴書と同じように時系列順に取得年月とともに正式名称で記入しましょう。このとき、取得年の西暦・和暦は履歴書と統一してください。
介護職の場合は、ケアマネジャーや介護福祉士、社会福祉士などはもちろん、認知症ケア専門士や手話通訳士、介護事務など、関連する資格があれば積極的に書きましょう。未経験で介護系資格がない場合は、教員免許や日商簿記、MOSなどの他の分野の資格でもかまいません。また、勉強中の資格がある場合は「○○資格取得のため勉強中」と書き加えるもの良いでしょう。
よくある質問
- 職歴が多い場合、どの程度書けば良い?
- 一般的に「転職回数が多いと転職に不利」と言われることがありますが、実際には転職回数だけで判断されるわけでなありません。そのため、職歴が多くても削る必要はなく、基本的には全部書いても大丈夫です。とはいえ職歴が多いと見づらくなってしまうため、「キャリア式」のフォーマットを使って資格や職種別に職歴をアピールするのがおすすめです。キャリア式は時系列順ではないため、転職回数が多くてもスッキリとまとめることができるでしょう。
- 転職回数が多い場合は省略しても良い?
- 転職回数が多いことを隠したい人や全て書くのが面倒だと感じる人もいるでしょう。しかし、履歴書と職務経歴書にズレがあると採用担当者が不信感を持つ可能性があるため、基本的には全部書くことが望ましいです。また、省略した職歴が原因で後々トラブルになる可能性も考えられます。転職回数の多さが気になる場合は、時系列順に職歴を書く「編年式」ではなく、資格や職歴別にまとめる「キャリア式」のフォーマットを使うと良いでしょう。
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介護職の職務経歴書で気を付けるべきこと
職務経歴書は、基本情報を開示するための履歴書とは異なり、応募者がどんな経験、スキル、資格をもっているかをアピールするための書類です。そのため、経歴をそのまま書くのではなく、採用担当者が読みやすいようにまとめるのがポイントです。
「編年式」「キャリア式」どちらの書き方であっても、業務内容や実績ごとに箇条書きでまとめるのが基本です。このとき、文章が長すぎると読み飛ばされてしまう可能性があるため、1文は2行以内におさめましょう。また、「さまざまな」「たくさんの」という表現は曖昧であるため、可能な限り数字や固有名詞を使って書きましょう。
さらに、読みやすい職務経歴書を作るためには内容だけでなくレイアウトも大切です。見出しとなる部分には【カッコを付ける】、太字にするなどの工夫をしましょう。また、改行位置がずれていると「いい加減な仕事をしそう」という印象を与えることもあるので注意してください。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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